以前の記事で紹介した、東京~広島間を寝台特急サンライズ出雲・瀬戸を利用して移動する方法について、実際に乗車してみたのでその移動記です。
サンライズ出雲・瀬戸とは?
前回の復習ですが、寝台特急サンライズ出雲・瀬戸とは今の日本で唯一定期運行されている寝台特急です。寝台特急を使って移動すれば、宿代などの事を考えるとコスパ良く、また夜の間に移動するので時間を有効的に活用して移動が出来ます。
車内は基本的に個室寝台です。寝台なので、特急料金のほかに寝台料金がかかります。
ただ、ノビノビ座席と呼ばれる座席(と言っても横になれますが)は寝台ではないので、指定席特急料金のみで乗車できます。
他にも車内にはシャワー室やラウンジ、飲料の自動販売機などが設置されています。
実際に東京→広島で乗ってみた
では、実際にサンライズ出雲で東京から広島まで乗ってみた乗車記です。
東京駅・発車
時刻は夜9時を過ぎたころ。東京駅9番ホームには、家路を急ぐ人々や、サンライズに乗る乗客などが列車を待っています。
東京駅にサンライズ出雲・瀬戸が入線するのは大体21:35ごろ。入線後、5分ほど車内の整備が行われ、そして乗車可能となります。
9番ホームの上には乗車口を示すボードがあるのでここで待っていましょう。
今回はB寝台個室シングルツインを利用しました。
乗車すると、車内はこんな感じになっています。
個室寝台が並ぶ通路です。昔の寝台車とは雰囲気が異なりますね。全体的に木目調の雰囲気でまとめられています。
22時ちょうど、サンライズ出雲・瀬戸は夜の東京駅を発車しました。
B寝台個室シングルツイン
今回利用したB寝台個室シングルツインはこんな感じの個室です。
二段ベッドが室内のほとんどを占めています。この個室はサンライズの二人利用できる個室の一つです(もう一つはサンライズツインと呼ばれるB寝台個室です)。
下段ベッドは、クッションを移動させてソファーへと変形させることが出来ます。一人利用の時はのんびりできますね。
上段ベッドからはこのように室内を見ることが出来ます。
ベッドには枕・毛布・浴衣がセットされています。
階段の奥にはコンセントも一口あります(ハッキリ言って分かりづらいと思います)。
もちろん、個室なのでカギを掛けることもできます。
内側からは写真のようにサムターンを回すタイプのカギが、外側からは暗証番号式のカギがかけられます。
他には壁面にコントロールパネルが設置されていて、照明・暖房などが調節できます。
シャワー室・電車の中でシャワーを浴びる
サンライズ出雲・瀬戸にはシャワー室がそれぞれ二つ設置されています。そのうち一つはA寝台個室シングルデラックスの乗客専用です。もう一つのシャワー室は共用で使うことが出来ます。
シャワーを利用する際は、専用のシャワーカードが必要です。
料金は320円です。3・10号車に設置されているシャワーカード自販機で購入することが出来ます。紙幣は1000円札のみ使用できます。
車内で使えるお湯の容量上、サンライズ出雲・瀬戸でそれぞれ20枚しかシャワーカードが販売されません。そのため、シャワーを利用したい方は東京駅で乗車する際、シャワーカード自販機に一番近い4・11号車の乗車口から乗車し、真っ先にシャワーカードを確保されると良いと思います(実際そうされている方を見かけます)。
さて、シャワー室に入ると、正面には鏡・服を入れるカゴが、左手にはドライヤー・カード挿入口・洗浄ボタンなどがあります。
そして右側にシャワーがあります。
まずはカード挿入口にカードを入れましょう。カードは一回限り有効です。
カードを入れると、6分間お湯を使えるようになります。
もちろん、途中で止めることもできます。髪の長い方だと、6分だとギリギリかもしれませんね。
お湯の温度を変えることもできます。
また、ボディーソープ・リンスインシャンプーは備え付けてあります。
ただ、タオルは備え付けていないので、事前に用意してください。車内で買うこともできません(以前は車掌が販売していたようですが)。そもそも、サンライズ出雲・瀬戸には飲料自販機以外の車内販売の営業はありません。東京を出ると、岡山までお弁当などは買えないので注意してください。
最後にシャワールーム洗浄ボタンを押してきれいにします。
また、カードを入れてからシャワー室のカギを開けると、残り時間がゼロになるので気を付けてください。3分間残しておいて明日の朝シャワーを浴びる…といった使い方はできません。
シャワー室の利用は一人30分以内でお願いします…と書いてあるので、もし使用中の場合は隣のミニラウンジで待っていればそのうち順番が来ると思われます。
岡山で新幹線に乗り換え
静岡までは起きていましたが、気づいたら夢の中へ…。
起きたのは朝5時半ごろ。姫路を出発した後のようでした。
岡山着は6:27。
14両編成の列車がホームに入線している姿は見ごたえが有りますね。
サンライズ出雲・瀬戸は岡山で切り離しが行われ、瀬戸が先に発車していきます。
自分は新幹線に乗り換えるために2階の乗換改札へ。
岡山始発のこだまへ乗り換えます。
新幹線については特に写真は撮っていないのですが、ガラガラでした。
そして約1時間で広島へ。
8:30には大学へ行くことが出来ました。
岡山でみずほに乗り換えれば、更に早く広島へ行くことが出来ます。
まとめ
というわけで今回はサンライズを使った東京→広島の移動記でした。
サンライズを使えば東京~広島間を夜の間に、しかも割と快適に移動することが可能だと思います。
また、以前は寝台券はみどりの窓口(もしくはJ-westカード会員用の電話予約窓口)のみの販売でしたが、2020年春よりJR西日本のネット予約サービスe5489でも購入可能となり、寝台券を入手するハードルが下がったように思います。
なにかの機会に一度利用されてみてはいかがでしょう?
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