東京~広島間を寝台特急で移動することを考察する

鉄道
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東京~広島間の移動というと、普通は新幹線、もしくは飛行機での移動が普通だと思います。

しかし、今回は日本で唯一の寝台特急「サンライズ出雲・瀬戸」を利用した移動についてあれこれ考察してみたいと思います。

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サンライズ出雲・瀬戸とは?

サンライズ出雲・瀬戸は、現段階で日本で唯一定期で運行されている寝台特急です。東京~出雲市・高松間を結んでいます。

サンライズ出雲は東京~出雲市間を、サンライズ瀬戸は東京~高松間を走り、東京~岡山間はサンライズ出雲と瀬戸は併結して運転されます。

車内は個室寝台がメインで、A寝台個室シングルデラックス、B寝台個室シングル・ソロ・シングルツイン・サンライズツインのほかに、ノビノビ座席と呼ばれる座席があります。ノビノビ座席は「座席」という名ですが、実際には横になって休むことができ、かつ寝台料金が不要(指定席特急料金のみ)のため、非常に人気が高いです。

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新幹線・飛行機・寝台特急の比較

さて、冒頭でも述べた通り、東京~広島間を移動するには、通常新幹線か飛行機が用いられることが多いと思います。そこで、今回は新幹線・飛行機・寝台特急で様々な観点から比較してみたいと思います。また、時刻・料金のデータは2018年11月時点でのデータです(飛行機を除く)。

新幹線を利用する場合

新幹線(のぞみ)の場合で考察してみたいと思います。

料金

新幹線で東京~広島間を移動した場合、普通車指定席(通常期)で19080円です。

普通車自由席の場合、18040円です。

…やはり、結構いいお値段がしますね。

所要時間

ダイヤにもよりますが、概ね4時間といった所です。

本数

東京から広島へは、一日平均50本近くの新幹線が運行されていて、毎時3~5本運行されています。

始発・終電・滞在時間

東京発の始発は6時ちょうど発ののぞみ1号です。のぞみ1号は広島に9時49分に到着します。

終電は19時50分発ののぞみ129号が終電となっています。

反対に、広島発の東京行の始発は6時ちょうど発ののぞみ108号です。のぞみ108号は東京に10時03分に到着します。

終電は20時01分発ののぞみ64号です。

という事は、始発の新幹線に乗り、終電の新幹線で帰ってくる場合、目的地に大体10時間滞在できるという事ですね。

メリット・デメリット

メリットとしては、やはり本数が多く、席を確保しやすいことでしょうか。デメリットとしては、4時間座っていなければならない事ですかね…。腰が痛くなりそうです。

飛行機を利用する場合

東京(羽田)~広島の間にはANAとJALが、東京(成田)~広島間にはIBEXと春秋航空が就航していますが、とりあえず東京(羽田)~広島間のANA利用で考えます。

料金

最安運賃で考えたいので、とりあえずスーパーバリュー75が使える適当な日程で検索してみます。

最安値は8290円ですが、時間が中途半端ですね…。大体11000~14000円といった所でしょうか。

所要時間

どれも1時間半といった所でしょうか。新幹線の半分以下ですね。しかし、都内から羽田までの移動時間、広島空港から広島市内までの移動時間(バスで約1時間)を考慮しなくてはいけません。

本数

ANAとJALをあわせると、一日20便ほど運行されています。

初便・終便・滞在時間

東京発の初便はJAL253便で7時ちょうど発、広島着は8時30分です。

終便はANA687便で19時45分発、広島着は21時15分です。

広島発の初便はANA672便で7時40分発、東京着は9時ちょうどです。

終便はANA688便で20時35分発、東京着は21時55分です。

という事は、初便に乗り終便で帰ってきたとき、目的地での滞在時間は大体11~12時間という事ですね。

メリット・デメリット

メリットとしては、やはりとにかく速いことでしょう。デメリットとしては、予約する時期によって料金が大きく変わることが挙げられると思います。直前だと高くなりますし。

寝台特急を利用する場合

では最後に寝台特急を利用する場合について考察してみましょう。一番乗換えが少ないルートかつ最安のノビノビ座席利用で考えます。

東京→広島の場合

22時ちょうどの東京発、岡山で新幹線に乗り換えて7時25分に広島着ですね。料金は16750円です。

広島→東京の場合

22時12分の広島発、姫路で乗り換えて7時8分に東京着ですね。新幹線の乗車区間が上の場合比べて長くなっているので料金は17610円です。

という事は、サンライズを利用して往復すると目的地での滞在時間は大体15時間という事ですね。

今回の三種類の中では最長ですね。

メリット・デメリット

メリットとしては、夜の間に移動するので、時間を有効活用することがまず挙げられると思います。また、横になって移動できるので、割とラクに移動できるのではないでしょうか。デメリットとしては、切符がネットで予約できないことが挙げられると思います。新幹線は「エクスプレス予約」などで、飛行機は航空会社のHPで予約できますが、サンライズ出雲・瀬戸の切符は駅の窓口でしか購入できません。また空席照会もネットでは出来ないのが大きなデメリットだと思います。

そういえば、ついにサンライズの個室もネットで購入できるようになりました。JR西日本の「e5489」で予約できます。以前はみどりの窓口かJ-westカード電話予約窓口でしか予約できなかったので、便利になりましたね。
また、サンライズを使った東京~広島間の移動は実際に試したことがあるので、以下のページも良ければご参照ください。
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では、どれが一番良いのか?

今回、新幹線・飛行機・寝台特急で比較しましたが、個人的に一番ベストだと考えるのは寝台特急です。

理由として、

①新幹線と値段はほぼ変わらない

②滞在時間が長い

③横になって移動できる

をポイントとしました。

新幹線との差額は、約1000円、寝台特急利用の方が安いです。そして、滞在時間では約5時間の差が有ります。

飛行機では1時間半の移動時間で済むため、移動も楽ですが、新幹線は約4時間座っている必要が有ります。…正直しんどいと思います。グリーン車なら楽などでしょうが、さらに高くなってしまいます。寝台特急であれば、横になって移動できるため、身体にかかる負担も小さくなり、到着後も精力的に活動できるのではないでしょうか。

という事で、今回は東京~広島間を寝台特急で移動することについて考察しました。何かのお役に立てば幸いです。

サンライズ出雲・瀬戸の指定券の確保はお早めに!発売は乗車日一か月前の10時から。

コメント

  1. より:

    こちらの情報を参考にサンライズ利用してみました。有益な記事ありがとうございます。
    1点、2019年の夏頃?から、サンライズのノビノビ席に限りJRえきねっとのサイト上でネット予約ができるようになっていましたので、お手すきの時にでも情報を追記頂けるとよさそうです(今回、実際にそれで購入しましたので間違いありません)

    • kzflutekzflute より:

      コメントありがとうございます。確かにおっしゃる通り、えきねっととe5489でのサンライズのノビノビ座席の予約が可能になってますよね。また2020年にはサンライズの個室もネット予約可能になるとのニュースリリースがありました。時間ができたらその情報についてもまとめておきたいと思います。ご指摘ありがとうございました。