近畿日本鉄道(近鉄)は名古屋・大阪・京都~伊勢志摩を結ぶ特急を数多く運行しています。今回は、1/4に名古屋から伊勢までの特急に乗り、日帰りで伊勢神宮に初詣として参拝した旅行記です。
使った切符は以前にご紹介した「伊勢神宮初詣割引きっぷ」。
往路:名古屋→伊勢市(伊勢志摩ライナー:サロン席)
旅の始まりは近鉄名古屋駅から
やってきました近鉄名古屋駅。普段はあまり利用しないのですが、難波へ行くときや伊勢へ行くときに利用します。普段来ないのでワクワクしますね。
伊勢志摩ライナー、サロンカーの紹介
さて、まずは伊勢志摩ライナーに乗って外宮への最寄り駅、伊勢市駅を目指します。
今回は赤色の伊勢志摩ライナーでした。伊勢志摩ライナーにはオリジナルの黄色のものと、リニューアルされたときに登場した赤色のものが有ります。
往路で乗車するのは2号車、サロンカー。以前はサロン料金が必要でしたが、今では普通車と同じ料金で乗車することが出来ます。うれしいことですね。
サロンカーには2人用座席(ツイン)と四人用座席(サロン)があります。こちらは2人用座席、ツインの様子。
こちらは4人用座席、サロンの様子です。向かい合う座席とその間のテーブルは共通しています。意外とシートピッチが広く、長時間の乗車(と言っても名古屋~伊勢市は1時間30分程度ですが)でも快適に過ごすことが出来ます。
また窓の下にはコンセント、マガジンラック、電動カーテンのスイッチがあります。
近鉄特急の伝統サービスと言えば洗面所においてあるおしぼりですね。
今回のおしぼりを見るとさくらライナー、青の交響曲、しまかぜ、伊勢志摩ライナー、アーバンライナーと主要車種がコンプリートされたデザインになっていますね。アーバンライナーnextとplus両方乗っているのも細かい。
伊勢市駅に到着
そうこうしているうちに電車は伊勢市駅に到着。
伊勢市駅はJRと近鉄の共同管理駅です。外宮に近い出口はJR側の出口になっています。
こ線橋には謹告が。
はい、気を付けます。
JR側の方に来ると参宮線の案内(2・3番線)と近鉄線(4・5番線)が並ぶという不思議な感じに。
駅名にもJRとついていますね。お正月なので門松も。
駅前から外宮への参道が伸びているので鳥居もあります。
伊勢神宮・外宮
伊勢市駅から歩いて約5分、外宮前に到着します。が、火除橋の前には人だかりが。
この日、安倍首相が伊勢神宮に参拝に来られていたようで、ちょうど外宮から出発するタイミングのようでした。安倍首相が乗った黒いセンチュリーが出発すると、混雑も解消。
外宮に祭られているのは豊受大御神。
伊勢市の中心部、高倉山を背にして鎮まります豊受大神宮は、豊受大御神をお祀りしています。豊受大御神は内宮の天照大御神のお食事を司る御饌都神であり、衣食住、産業の守り神としても崇敬されています。
正宮へ
では改めて火除橋を渡って行きましょう。
鳥居をくぐっていきます。
しばらく歩くと、神楽殿が。
また、お神酒をもらえる神酒授与所があったのでありがたくいただくことに。
そして正宮へ。
参拝後、境内を歩いていると木漏れ日が。心が洗われますね…。
外宮から内宮へ移動
予定では、外宮から内宮行のバスに乗り移動するはずが、外宮前のバス停に長蛇の列が…。どうやらバスに乗るのに一時間待ちのようでした。そこで、伊勢市から五十鈴川まで近鉄で移動し、五十鈴川からバスに乗ることに。
しかも次の電車は特急。特急券引換券を使って引き換える必要がある為、急いで窓口で引き換え。
何とか鳥羽行の特急に間に合い乗車。
14時06分に発券して14時11分の列車…5分しか無かったんですね。
五十鈴川までは10分弱。下車後、駅前には内宮行のバスが。ここまでは上手く接続できたものの、伊勢市内の渋滞で五十鈴川駅から内宮前まで約50分もかかることに…。ともあれ内宮前には到着。この時点で時刻は15時過ぎ。おはらい町へ移動し、昼食(遅い)を取ることに。
おはらい町にて昼食
おはらい町は、内宮・宇治橋の前からおかげ横丁までに連なる通りのこと。
さすがにお正月とだけあってすごい人込みですね…。
すし久のてこね寿し
今回は、おはらい町にある「すし久」にててこね寿しを頂きます。
すし久は、江戸時代後期創業の老舗です。明治から昭和にかけて料理旅館もやっていたそうです。
すし久の名物はてこね寿し。店頭にものぼりが立っています。
てこね寿しは、漁師が釣った鰹を船上で漬けにし、酢飯と一緒に手でこねて(てこねの由来)食べたのが発祥だそう。
今回頂いたのは「てこね寿し・竹」、1890円(税込み)。
てこね寿し、揚げ物、小鉢、茶碗蒸し、赤出しのセットです。天ぷらは揚げたてでサクサク、小鉢の昆布巻きと田作りもいい味。赤だしにはアオサが。メインのてこね寿しもいい具合に鰹が漬けてあって大変美味しくいただきました。
伊勢神宮・内宮
食後はいよいよ内宮へと向かいます。
内宮へ
宇治橋を渡ります。
この時点で16時30分…。だいぶ遅くなってしまいました。
日が沈んで行きます。
境内を歩くこと約15分、正宮へ到着。
内宮に祭られているのは有名な天照大御神。
およそ2000年前、垂仁天皇の御代から五十鈴川のほとりに鎮まります皇大神宮は皇室の御祖先であり、我々国民から総氏神のように崇められる天照大御神をお祀りしています。
内宮の入口である宇治橋をわたり、玉砂利を敷き詰めた長い参道を進むとそこは神域。「心のふるさと」と称される日本の原風景が広がります。
何回来ても良いところですね、伊勢神宮は。
「伊勢神宮初詣きっぷ」伊勢神宮ご参拝記念品の引き換え
伊勢神宮初詣きっぷには、「伊勢神宮ご参拝記念品」の引換券が付いています。
なので、内宮の参集殿近くの引き換え所で交換することに。
行ってみると、なんと閉店の作業中でした。声を掛けると、「どうぞ、お引替えください」とのご返事が。有難い…。
どうやら、17時で閉まってしまうようです。来年行かれる方はお時間にはお気をつけて。
さて、交換した記念品の干支の置物はこんな感じ。
2019年の干支、己亥(つちのとい)の置物です。神宮指定窯で作られた有難い置物のようです。
参拝後はバスにて内宮前から宇治山田駅へ移動します。
復路:五十鈴川→近鉄名古屋(伊勢志摩ライナー:DXカー)
宇治山田駅
宇治山田駅は、近鉄山田線と鳥羽線の接続点になっている駅。皇族の方が伊勢神宮参拝の際に使われる駅なので、2階には貴賓室もあるそう。
コンコースも天井が高く、モダンな雰囲気が。
2001年には国の登録有形文化財にも指定されています。
駅の中にはTime’s Placeうじやまだという名店街もあり、最後にお土産もここで調達できます。
伊勢志摩ライナー・デラックスカーへ乗車
帰りは黄色の伊勢志摩ライナー。
デラックスカーは名古屋方の先頭、1号車です。
満席のため車内は撮影できず、近鉄HPより引用します。
座席は1+2列配置。シートピッチも広く、快適に過ごせます。リニューアル前は赤色のシートで結構派手だったのですがリニューアルしてシックなベージュ色のシートになりました。
真珠の装飾品はもう1種類あり、こんなデザインです。
また、先頭車両の運転台の後ろは透明になっていて、景色を見ることが出来ます(写真は近鉄名古屋駅到着後に撮影)。
なお、デラックスカー利用には特別車両料金が必要です。伊勢神宮初詣きっぷの特急券引換券利用時は、特別車両料金を追加すれば利用可能です。
そうこうするうちに近鉄名古屋へ到着。今年も伊勢神宮へ行けて良かったです。
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