大回り乗車というJRの乗車方法があります。今回は、大阪近郊区間でこの大回り乗車をしてみました。
大回り乗車とは?
大回り乗車(選択乗車)はJRの旅客営業規則に記載されている
大回り乗車とは、一言で言うと「決められたルールの中で、遠回りして目的地に向かう」ことです。
JRは大都市近郊区間と言う特定区間内では、実際に乗車する経路に関わらず、最も安くなる運賃で計算した経路で乗車することができます(大都市近郊区間における運賃計算の特例)。
例えば、東京から秋葉原まで移動するときに、山手線で東京→神田→秋葉原と移動するときと、東京→(中央線)→新宿→(山手線)→秋葉原と移動するときで同じ運賃になると言う事です。
この事は、JRの旅客営業規則にも記載されています。
■第2編 旅客営業 -第4章 乗車券類の効力 -第2節 乗車券の効力
(選択乗車)
第157条
2
大都市近郊区間内相互発着の普通乗車券及び普通回数乗車券(併用となるものを含む。)を所持する旅客は、その区間内においては、その乗車券の券面に表示された経路にかかわらず、同区間内の他の経路を選択して乗車することができる。
(JR東日本 旅客営業規則より引用)
大都市近郊区間はどこにある?
大都市近郊区間は5つ設定されています。
その5つは、東京・大阪・新潟・仙台・福岡です。
これらの区間内で、後述するルールに従えば大回り乗車をすることができます。
大回り乗車のルールとは?
大回り乗車のルールは、ざっくり言うと「経路が重複しているとNG」「途中下車できない」ことです。つまり、一筆書きでダブらない経路ならOKと言うことです。
大都市近郊区間における運賃計算の特例については以下のJR東日本のサイトも参考にしてみてください。
実際に乗ってみた
今回のルート
今回は、大阪近郊区間で東福寺から京都に至るルートで大回り乗車をやってみました。
東福寺[奈良線]木津[関西線]天王寺[大阪環状線]京橋[片町線]鴫野[おおさか東線]新大阪[東海道線]京都というルートですね。
ちなみに営業帰路は143.3 km、運賃は通常で2,640円です。
これを今回は150円で乗車します。
大回り乗車:乗車記
10月某日、やってきたのはJR奈良線の東福寺駅。
まずは券売機で東福寺から150円区間の切符を購入します。
まずは、奈良線で宇治を目指します。
車内はインバウンドの方でそこそこ混んでいましたが、稲荷駅で多数が下車されました。
そして、宇治駅に到着。
宇治駅で降りた理由は、「駅スタンプを押したかった」「みやこ路快速に乗り換えたい」からです。
早速、改札前に設置された駅スタンプを押印。
その後、奈良行きのみやこ路快速に乗車します。
そして奈良駅に到着です。
流石に奈良駅は観光客で賑わってましたね。ところで、京都から奈良へ向かうインバウンドの方はJRと近鉄どちらを利用されるんですかね?やはりJapan Rail Passが使える奈良線ですかね。
因みに奈良駅でも駅スタンプを押そうと試みましたが残念ながら改札外(みどりの窓口)にあるとのことで押せず…。
さて、ここからは大和路快速にのり、大阪を目指します。
久宝寺を過ぎたあたりから混んできました。
そして天王寺から大阪環状線に入り、更に車内は混んできます。大阪環状線内も停車駅が少ない(大阪からは各駅に止まりますが)ので、快適です(転換クロスシートですし)。
そしてあっという間に大阪に到着。
大阪では、眺めの良いカフェで休憩しました。
さて、大阪からは大阪(大阪環状線)京橋(片町線)鴫野というルートで鴫野まで向かいます。
大阪環状線の写真はちょうど夕方で人が多く撮れませんでした…。
とりあえず鴫野に到着。
対面乗換でおおさか東線の電車に乗り換えます(ブレが…)。
そして新大阪に到着!
あとは京都まで行くだけです。
ここであえて関空特急はるかを選択。最後は特急に乗りたい。
座席のカバーがキティちゃん仕様に。
そしてようやく京都に到着。京都駅30番線ホームは実質はるか専用ホームですね。
こんな感じで約4時間の大回り乗車の旅が終わりました(途中大阪駅で休憩しましたが)。
奈良線や大和路線は今まで乗ったことがなかったので、なかなか新鮮な感じがしました。
次は違うルートで乗ってみたいと思います。
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